第4章:不動産会社と営業マンの見極め方 ・ダメな営業マンに共通する言動

🚫 ダメな営業マンに共通する言動・特徴

不動産の購入では、「どんな営業マンに当たるか」で安心感も結果も大きく変わります。
以下では、「ダメな営業マン」に共通する言動・特徴を、心理的な傾向と実際の言動の両面から解説します。


❌ ① 無理に急かす・圧をかける

「今すぐ決めないと他の人に取られます」
「この条件で出ることは滅多にないですよ」
といった**“焦らせる営業トーク”**は要注意。

👉本当に良い物件であれば、根拠ある説明で納得させられるはずです。
焦らせるのは、「早く契約を取りたい」という営業側の都合であることが多いです。

🟠見極めポイント:

・冷静に考えたいと言ったときに、態度が変わる。
・契約を急がせる理由が「他の客」や「期間限定特典」ばかり。


❌ ② デメリットを隠す・曖昧にする

物件の欠点(騒音・日当たり・修繕履歴・管理不備など)を
「そこまで気にしなくて大丈夫です」「他の方も特に問題ないです」とごまかすタイプ

👉誠実な営業マンは、リスクを明確に伝えたうえで「それを踏まえてどう考えるか」を一緒に考えます。

🟠見極めポイント:

・質問に対して「大丈夫ですよ」しか言わず、根拠を示さない。
・「重要事項説明で確認できます」と言って、説明を先延ばしにする。


❌ ③ 専門知識が浅く、根拠のない発言が多い

住宅ローン、税金、管理規約、法的制限などについて
「多分」「聞いたことあります」など、曖昧な回答が多い営業マンは要注意。

👉信頼できる営業マンは「確認して後ほどご連絡します」と正直に言える人です。

🟠見極めポイント:

・質問の答えがあやふや、または説明に一貫性がない。
・不明点を調べずに“勢いで話を進める”。


❌ ④ 他社や他物件を悪く言う

「他の業者は信用できませんよ」「あのエリアはやめた方がいいです」など、
他を貶めることで自分を良く見せようとするタイプ。

👉良い営業マンは、他社や他エリアを客観的に比較してくれます。
悪口が多い人は、顧客の信頼ではなく“競争”でしか動いていません。

🟠見極めポイント:

・自社や自分の話ばかりで、比較材料を出さない。
・他業者を根拠なく批判する。


❌ ⑤ 顧客の話を聞かず、希望を無視する

「とにかくこの物件がいいですよ」「こちらの方がお得です」と、
顧客のニーズよりも、自分の売りたい物件を押し付けるタイプ。

👉信頼できる営業マンは、まず「何のために買うのか」を丁寧にヒアリングします。

🟠見極めポイント:

・希望条件を伝えても、全く違う提案をしてくる。
・「どうしてその条件なんですか?」と聞かずに進めようとする。


❌ ⑥ 書面・金銭の説明が不透明

手数料・諸費用・登記費用などの内訳を
「後でまとめてご説明します」「今はざっくりで大丈夫です」と言って曖昧にするタイプ

👉優良業者は、初期段階からすべての費用を明示します。

🟠見極めポイント:

・見積もりの根拠を出さない。
・「契約時にわかります」と言って後回しにする。


❌ ⑦ 契約を取った後の対応が雑

契約後、連絡が取れにくくなったり、
引き渡しまでのサポートを怠る営業マンもいます。

👉“売って終わり”の姿勢は、誠実さの欠如。
信頼できる営業マンは、引渡し後のトラブル対応まで責任を持ちます。

🟠見極めポイント:

・契約までは連絡が早かったのに、以後は遅くなる。
・書類や進捗報告が雑・遅い。


❌ ⑧ 「数字」でしか顧客を見ない

  • 「このくらいの年収ならこの物件で十分です」
  • 「ローン通せるなら問題ありません」
    といった、“売上第一”で顧客の人生設計を無視する発言も要注意。

👉良い営業マンは、「この購入があなたの将来にとって無理がないか」を一緒に考えます。


⚠️ ダメ営業マンの典型パターンまとめ

タイプよくある言動背景心理
急かすタイプ「今すぐ決めてください!」ノルマ重視・契約欲
ごまかすタイプ「大丈夫ですよ」「問題ないです」面倒な説明を避けたい
自信過剰タイプ「私に任せておけば間違いない」顧客軽視・過信
無責任タイプ「確認しておきます(放置)」事務処理力・誠実さ不足
押し売りタイプ「この物件が絶対おすすめです」自分の利益優先

💡まとめ:信頼できる営業マンとの違い

観点ダメ営業マン良い営業マン
対応姿勢焦らせる・ごまかす丁寧・誠実・根拠ある説明
コミュニケーション一方的・押し付け双方向・ヒアリング重視
情報提供都合の良い情報のみメリット・デメリット両方提示
契約後対応放置・遅い丁寧・継続的なフォロー
顧客視点ノルマ優先顧客の目的・将来を重視