不動産購入は、契約・決済・引き渡しが終わったら終わりではありません。引き渡し後にも確認すべき重要ポイントがいくつかあります。ここを押さえておくことで、トラブルを未然に防ぎ、安心して新居生活を始められます。
🏡 1. 引き渡し後に確認すべき大きなポイント
① 建物・設備の現況確認
- 建物の状態:傷や破損、雨漏りの有無、床・壁の状態など
- 設備の動作確認:給湯器、エアコン、照明、キッチン水栓、排水、トイレなど
- 鍵・窓・ドア:全ての鍵が揃っているか、施錠・開閉に問題がないか
- ⚠️ 特に契約書や重要事項説明書で「現況渡し」「補修済み」とされている場合は、差異がないか確認
② 書類・保証関係の受け取り
- 保証書・取扱説明書:給湯器、IH・エアコンなどの家電や設備
- 修繕履歴や点検記録(マンションの場合)
- 建築確認済証・検査済証:新築物件の場合は必須
- ⚠️ 書類が揃っていない場合、後で保証や修理が受けられない可能性がある
③ 水道・ガス・電気・インターネットの契約
- 名義変更・開栓確認
- 光熱費やネット接続に不備がないかチェック
- ⚠️ 引き渡し直後は切り替え手続きが漏れやすい
④ 管理費・修繕積立金(マンションの場合)
- 管理費・修繕積立金の精算状況を確認
- 前所有者分の未納がないかチェック
- 管理会社から必要書類が届いているかも確認
⑤ 登記・抵当権の手続き確認
- 所有権移転登記が完了しているか
- **抵当権設定(ローン借入がある場合)**が正しく行われているか
- ⚠️ 登記や抵当権が完了していないと、正式な所有者として扱われないリスクあり
⑥ 契約上の特約事項の履行確認
- 瑕疵補修、設備修理、境界確認など、契約時に取り決めた内容が履行されているか
- ⚠️ 引き渡し後すぐに確認し、問題があれば書面で通知して対応を求める
⑦ 周辺環境のチェック
- 騒音、日照、交通量、隣地の利用状況など、契約時と大きく変化がないか
- 引っ越してから初めて分かる問題もあるため、早めに確認
🔹 2. チェックの進め方
- チェックリストを作成
- 設備・建物・書類・管理・契約履行など、項目ごとに整理
- 写真や動画で記録
- 後から問題が発覚した場合の証拠になる
- 不具合があれば速やかに報告
- 売主・管理会社・施工会社に連絡し、書面で対応を依頼
- 保証期間を把握
- 設備保証や住宅瑕疵担保責任の期間を確認し、必要に応じて登録・申請
💡 3. まとめ
- 引き渡し後の確認は、生活開始前に安心できる状態にするための重要なステップ
- 確認ポイントは大きく分けて:
- 建物・設備の現況
- 書類・保証の受領
- 光熱費・管理費・登記手続き
- 契約特約の履行
- 周辺環境の再確認
- チェックリストと写真で記録しておくと、トラブル防止に役立つ