不動産の遺産相続は、家族間の大きなトラブルになりやすいテーマの一つです。簡単に分割することが出来ないからこそ、相続人同士が対立しやすい問題になっています。そこで今回は、不動産の遺産相続で揉めないために:円満に解決するためのポイントについて解説していきます。

不動産の遺産相続は、家族間のトラブルになりやすいテーマのひとつです。
現金や預貯金と違い、不動産は簡単に分割できないため、相続人同士で意見が対立しやすいのが現実です。
「相続で揉めるのはお金持ちの家だけ」と思われがちですが、実は一般家庭でも相続トラブルの多くが不動産をめぐるものなのです。

では、相続争いを避け、円満に不動産を引き継ぐためにはどうすればよいのでしょうか?
本記事では、不動産の遺産相続で揉めないためのポイントを詳しく解説します。


1. 遺言書を作成し、相続の方針を明確にする

不動産相続で最もトラブルを防ぐ方法は、生前に遺言書を作成することです。
遺言書がない場合、法定相続人が民法に基づいて遺産を分けることになりますが、これが原因で揉めることが多いのです。

遺言書を作成するメリット

誰にどの不動産を相続させるかを明確にできる
相続人間の話し合いを最小限に抑えられる
遺産分割協議の手間が減り、手続きをスムーズに進められる

有効な遺言書の種類

  • 公正証書遺言(公証役場で作成し、最も信頼性が高い)
  • 自筆証書遺言(本人が書く遺言。法改正により法務局で保管できるようになった)

公正証書遺言であれば、遺言の内容が法的に有効であることが保証されるため、後々のトラブルを防ぐのに最適です。


2. 事前に相続人同士で話し合い、合意形成を図る

遺言書があったとしても、相続人間の認識にズレがあるとトラブルに発展することがあります。
そのため、被相続人(親など)が元気なうちに、相続人同士で事前に話し合いをしておくことが重要です。

話し合うべきポイント

  • 誰がどの不動産を引き継ぐか?
  • 売却するのか、それとも共有するのか?
  • 維持管理費用や固定資産税の負担をどうするか?
  • 同居している家族がいる場合、今後の住居はどうするか?

このように、相続の方向性を共有しておくことで、いざという時にスムーズに手続きを進めることができます。


3. 不動産の評価額を正確に把握する

相続の際、不動産の価値を適切に評価しないと、遺産分割で不公平感が生まれ、争いの原因となります。

例えば…
🏡 Aさんが実家の不動産(4,000万円相当)を相続
💰 BさんとCさんが現金1,000万円ずつを相続

この場合、Aさんの相続分が大きすぎるため、BさんとCさんから「不公平だ!」という不満が出る可能性があります。
こうしたトラブルを避けるためにも、不動産の評価額を正しく知ることが重要です。

不動産の評価方法

  • 固定資産税評価額を確認する(市町村から届く固定資産税通知書に記載)
  • 路線価を調べる(国税庁のサイトで確認可能)
  • 不動産会社に査定を依頼する(実勢価格を把握するために重要)

これらの評価額をもとに、相続人間で納得できる遺産分割の方法を考えることが大切です。


4. 共有名義を避け、シンプルな分割を心がける

相続した不動産を複数の相続人で共有名義にすると、将来的なトラブルが発生しやすくなります。

共有名義のリスク

🚫 売却や管理の意思決定が難しくなる(全員の同意が必要)
🚫 相続人が増えると権利関係が複雑化する(次世代の相続で問題が拡大)
🚫 固定資産税や維持費の負担を巡って対立が生じる

このため、不動産は可能な限り単独所有にするか、売却して現金化して分配するのが望ましいです。

もし共有名義にする場合は、将来的にどのように処分するのかを事前に決めておくことが重要です。


5. 専門家(弁護士・税理士・司法書士)に相談する

相続は法律や税金の問題が絡むため、専門家のアドバイスを受けながら進めるのがベストです。

専門家に相談するメリット

法律や税制を考慮した最適な相続プランを提案してもらえる
相続税対策を講じることで、税負担を軽減できる
トラブルが発生した際、法的な解決策を提示してもらえる

相続問題が発生してからではなく、事前に専門家へ相談しておくことで、スムーズな相続が実現できます。


まとめ:事前準備で円満な相続を実現しよう

不動産の相続は、事前にしっかりと準備をしておくことで、家族間の争いを防ぐことができます。
特に、以下のポイントを意識すると、円滑な相続が可能になります。

遺言書を作成し、相続の方針を明確にする
事前に家族で話し合い、トラブルの種を取り除く
不動産の評価額を正確に把握し、公平な分割を考える
共有名義を避け、シンプルな所有形態を目指す
専門家に相談し、法的・税務的なリスクを最小限に抑える

相続は、家族の大切な資産を引き継ぐ重要なプロセスです。
「うちの家族は大丈夫」と思わず、早めに対策を講じることが、円満な相続への第一歩となるでしょう。

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トラブルを避けるため生前に不動産を現金化したい方や、相続後に売却したい方などお気軽にご連絡下さい。