固定金利と変動金利の違いとは?
マイホーム購入時に欠かせない「住宅ローン」。
その際に必ずといっていいほど悩むのが、「固定金利と変動金利、どちらを選ぶべきか?」という問題です。
本記事では、それぞれの金利タイプの特徴や違い、メリット・デメリット、選び方のポイントまでをわかりやすくご紹介します。

■ 固定金利とは?
固定金利とは、住宅ローンの借入期間中、金利がずっと変わらないタイプのローンです。
主な特徴
- 借入時に金利が確定し、完済まで一定
- 金利上昇の影響を受けない
- 金利は変動金利より高めに設定されることが多い
メリット
✅ 月々の返済額が一定で計画が立てやすい
✅ 将来の金利上昇リスクがない
デメリット
⚠️ 借入当初の金利は変動より高め
⚠️ 金利が下がっても恩恵を受けられない
■ 変動金利とは?
変動金利とは、金利が定期的に見直され、市場の金利動向に応じて上下するタイプのローンです。
主な特徴
- 一定期間ごと(通常6ヶ月)に金利が見直される
- 返済額の見直しは5年ごとが一般的
- 大きな変動があっても「返済額の増加は最大1.25倍まで」などのルールがある(金融機関により異なる)
メリット
✅ 借入当初の金利が低く、返済負担が軽い
✅ 市場金利が低いままならお得に返済できる
デメリット
⚠️ 金利が上昇すると返済額が増えるリスク
⚠️ 返済額が読みにくく、家計管理に不安が残る

■ 固定 vs 変動の比較表
比較項目 | 固定金利型 | 変動金利型 |
---|---|---|
金利の安定性 | ◎(一定) | △(変動) |
初期金利 | △(やや高め) | ◎(低め) |
返済額の予測性 | ◎ | △ |
金利上昇の影響 | なし | あり(リスク) |
長期返済の安心感 | ◎ | △ |
■ どちらを選ぶべき?判断ポイント
✅ 固定金利がおすすめの方
- 収入が安定しており、将来の返済額を一定にしたい
- 長期的に見て金利上昇リスクを避けたい
- 将来的な景気変動が不安
✅ 変動金利がおすすめの方
- 短期間で完済予定(繰上げ返済を視野に入れている)
- 今後も低金利が続くと見込んでいる
- 月々の返済額を少しでも抑えたい
■ ミックスローンという選択肢も
「固定と変動、どちらも選びきれない…」という方は、**ミックスローン(固定+変動の組み合わせ)**という方法もあります。
例えば、借入金額の半分を固定金利、残り半分を変動金利にすることで、リスクとメリットのバランスを取ることができます。
■ まとめ:金利タイプの選択が将来の安心に直結
住宅ローンは長期にわたる契約です。
その金利タイプをどう選ぶかによって、返済総額や生活の安定感に大きな差が出ます。
どちらが正解というわけではなく、「自分のライフスタイル・家計・将来の見通し」に合った選択が重要です。
不安がある場合は、金融機関や住宅ローンアドバイザーに相談して、後悔のない選択をしましょう。
